未曾有の災害に直面。何か自分に出来ることはないかと自問した結果、東京都鍼灸師会理事の一ノ瀬宏先生にお願いしました。御子息の陽大先生と3人で宮城県鍼灸師会の会長樋口秀吉先生の主催する「被害者支援ボランティア派遣基地」に手配してくださり、自家用車で4月30日深夜東京を出発しました。一ノ瀬宏先生の御指示で寝袋、3食自前の自己完結装備で出掛けたのですが、「基地」に集まった京都のアロマセラピストのお嬢さん、名古屋のシンセサイザーのお姉さん方女性の自炊支援で京都風インドカリー、山菜のお座敷てんぷらを御馳走になり、カンパン、缶詰には手をつけませんでした。 樋口会長先生の方針で治療は避難所と環境の異なった空間でということでテントを張って簡易ベッドを持ち込んだり、お寺の本堂を借り、佛様の前で治療するなど単に身体の痛みをとるだけでなく、長い避難生活で疲れた心のケア―もできたことが大変勉強になりました。 被災地には瓦礫の撤去、泥かきなど何かしたいという人達がみえていて、この国難に日本人の心が一つになっていることを痛感、特に若い人たちの力が終結していることを心強く感じました。

体験談
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