No.27
 3日。私たち東京組は多賀城市の近く七ヶ浜のボランティアに移動。そこでは、青年会議所のメンバ−が炊き出しと物資援助、鍼灸マッサ−ジをセットにして初めての取り組みをされたとのこと。物資援助は被災者の方々に必要の物を予め聞き取りをして、それを用立て更に他の物資を提供すると言うことのほか、その物資をご自宅に配達をする人と、汚泥の掻きだしをする人も組織されていて、炊き出しもごはんに豚ス−プ、タイ焼き、バナナチョコ、などを私たちにも振舞っていただきました。


No.28
 治療場所も曹洞宗養松院の本堂を提供していただきました。ご住職様のご厚意によって、本堂をお貸しいただきまして、私どもは東京都鍼灸師会のブルゾンを着用しての治療になりました。ご住職様ご一家も私どもの鍼治療を受けられました。本当にお陰様と言うよりほかはありませんでした。


  No.29
 丁度その時に、横一文字の虹が掛かりました。とっても珍しい光景でした。不安がっておられました被災者の方に「あぁ、これは一から始めよってことですかね」と言いましたら、「あ〜あそうですよね」とうなづかれました。
横一文字の虹


No.30
 住職様を囲んで。
右端)ご長男様
隣)仙台在住の繁野先生
左側より
筆者
広島から見えた嵩先生
澤田先生
息子
仙台在住の柿添先生と娘さん。
養松寺での皆さんと


No.31
 今回の東日本大震災の鍼灸ボランティア治療は往復の車移動の他は、本当に得難い体験でした。樋口先生の「被災者支援ボランティア派遣基地」があってはじめて私たちの行動になりました。樋口先生も被災されて全壊の指定を受けられておられます。しかし被災者を助けようとする想いの先頭に立って、ボランティアの受け入れから、派遣先の調整まで、この間朝から晩まで身を粉にして、黙って活動しておられますそのお姿に直に触れることができ、ボランティア精神の実学を学びました。被災者の方々の1日も早い自立と、基地の支えを確かなものにしていく更なる募金活動と、将来の災害に備えてのボランティア組織を創っていくことの大切さを自覚致しました。

5月1日 5月2日

体験談
inserted by FC2 system